未明までずれ込んでいた府議会で、結局移転条例案は否決された。
自民党はなんとか賛成に回ろうとしたのだろうが、結局会派としてまとまることはできなかったようだ。
もしこの計画が1年前、知事の就任当初からあったなら結果は違ったのではないかと思う。
WTCを視察して、そこでいきなり出てきた移転案だから、さすがにこれだけ影響の大きい事を決めるには拙速との思いが拭えなかった。
確かに、インパクトのあるプランだし、効果もそれなりに期待できたと思うが、人工島に庁舎機能を移すというのは他の自治体でもやったことがないことだと思うし、防災上、不安があるのは確かだ。現庁舎も上町断層の真上付近にあり、危険ではあるが、液状化による被害や、橋やトンネルの被害によって陸の孤島と化しかねない人工島は、司令塔の役目を担うには不安な印象が残る。
それでも移転を実施するには、慎重なプランづくりが必要だったと思うが、それには十分な時間がなかった。
議会としては、知事の「思いつき」にお墨付きを与えることはできない、という慎重な判断を下したことになる。
これが吉と出るか凶と出るか、それは先になってみないと分らない。けれどもWTCはまた別の再生の道を探らなくてはならないし、府庁舎の問題もまた他の道を探っていくしかない。
気持を切り替えてやっていくしかないだろう。